以下のような症状でお悩みの方へ
- 咳が慢性的に続く
- 痰が絡んだ咳がでる
- 血が混じった咳がでる
- 運動すると直ぐに息があがる
- 胸痛がある
上記のような症状がみられる方は肺がんの可能性があります。当院ではCT検査機器を導入しておりますので、肺の精密検査が行えますので、お気軽にご相談ください。
肺がんとは
肺でみられる悪性腫瘍のことを肺がんといいます。日本での死因第1位は癌であり、男女ともに肺がんによる死亡率は上位に入ります。肺がんでみられる症状としては、風邪や肺炎、気管支炎などのような一般的な呼吸器系の病気でみられる症状と同じです。
つまり、この症状は「肺がんの初期症状」と明らかに分かる症状はなく、ただの風邪症状と勘違いされる場合もあり、早期発見も難しい病気です。肺がんの早期発見には定期的に肺がん検診を受診することです。40歳を過ぎたら、一度は肺がん検診を受けるようにしてください。
また、咳や痰などの症状が慢性的に続いている方や、風邪症状に追加で胸痛や発熱などの症状がみられる方はお早めに医療機関を受診しましょう。
肺がんに関する検査
肺に異常が生じているのか、痰の中に病的な成分が含まれているかどうかを検査します。その際の検査では胸部X線検査、喀痰細胞診などを行います。
肺がんが疑われたときに行う検査
上記の検査で異常が認められた場合には、より詳しく調べるために精密検査を行います。
胸部CT検査
行政が行っている肺がん検診で受診した胸部X線検査で、肺がんの疑いがあると指摘された際に、より詳細な情報を得ることができるCT検査を受けて頂きます。このCT検査では、病変部位の大きさ・場所、形状、輪郭などが分かります。
胸部X線検査を受診して肺がんの可能性を指摘された方で、その後のCT検査を受けて頂いた際の結果が良性腫瘍や肺炎による影だということもよくあります。
肺がんの治療
肺がんの治療は、「手術」「放射線治療」「薬物療法」の3つを肺がんの病期(ステージ)にもとづき決定していきます。そのため、治療方針は正確な病期診断が重要となります。
ステージは、I期(ステージ1)・II期(ステージ2)・III期(ステージ3)・IV期(ステージ4)に分類されており、ステージが進行するにつれて、重症度が増していきます。当院ではCT検査を通して肺がんのステージを確認し、病状に応じて適切な連携先病院へ紹介しております。
「私は大丈夫」「私の症状はただの風邪だ」と思っている方へ
早期発見ができると決して怖い病期ではありませんが、肺がんの罹患数は年々増加傾向にあります。その理由が早期発見が進んでいないことがあげられます。肺がんの初期症状は咳などの風邪症状と同じような症状です。「咳が長引いている方」「普段の咳とは何か違う」など些細なことでも構いませんので、気になることがございましたらお早めにご相談ください。
監修:うちだ内視鏡・内科クリニック 院長 内田耕栄