40歳を過ぎたら胃カメラ検査を受けましょう!
40歳を超えると胃がんの発症リスクが急に上昇すると言われています。お腹が痛い、胸焼けがするなどの自覚症状を感じていなくても、40歳を超えたら胃カメラ検査を受けて頂き、胃がんの早期発見に努めて頂ければと思います。
また、両親がピロリ菌に感染していた・ピロリ菌の除菌治療を行っている方はご自身もピロリ菌に感染している可能性があります。20歳になりましたら一度は胃カメラ検査を受けていただき、ピロリ菌の感染有無を検査して頂ければと思います。
胃カメラ検査は、消化器粘膜を直接カメラで観察することができるだけでなく、病変部位が疑われる組織の採取も行えます。そのため、食道がん、十二指腸潰瘍、十二指腸がんなどの早期発見や確定診断にも繋がります。
胃がんでの死亡者数
日本人のがん発症部位を見ると胃がんの罹患者数や死亡者数は第3位であり、日本人は胃がんの発生率が高い傾向にあります。胃がんが多い原因としては、塩分の過剰摂取、野菜・果物の摂取不足、ピロリ菌の感染、タバコなどが関係しているとも言われています。
罹患者数や死亡者数の多い胃がんですが、発症早期の段階で胃がん発症を発見することができると高い確率で完治を目指せる時代です。しかし早期の胃がんの多くは、ほとんど自覚症状を感じることがなく、胃がん検診などで偶然発見されるのが多いのが現状です。
気が付かないうちに胃がんが進行している場合もありますので、40歳を過ぎた方は定期的に胃カメラ検査を受けて頂くようにしてください。
当院の胃内視鏡検査の特徴
内視鏡専門医、放射線専門医による質の高い検査を行っています。
日本医学放射線学会診断専門医、日本消化器内視鏡学会専門医である院長が質の高い内視鏡検査(胃カメラ検査)を行います。
鎮静剤を使用して苦しくないように最大限の配慮をしています。
必要に応じて鎮静剤を使用して、患者様ができるだけ楽に胃カメラ検査を受けていただけるよう心掛けています。
空いた時間に受診できます。土日も検査しています。
ご予約いただいてご来院ください。お仕事で平日の受診が難しい方もいらっしゃるかと思いますので、土日も診察・検査を行っています。胃カメラ検査も土曜日に行っています。※現在日曜日は休診しています。
内視鏡画像を一緒に見ながら丁寧な説明を心がけています。
検査中に内視鏡の画面を見ながら、どのような状態になっているか詳しくご説明します。気になる点はぜひお気軽に質問してください。
CT検査による精密診断でがんの早期発見を重視しています。
当院のCT機器は高性能で精密な診断が可能です。
がんやその他重大な病気を見落とすことがないように入念に検査を行います。
検査後まもなく診断結果が分かります。
胃と大腸の内視鏡検査が同日に行えます。
お時間ができた際に胃と大腸を同日に行うことができます。何度も足を運んでいただく必要がありません。
食事制限、検査前後の所要時間、通院回数などが1回で済むため、身体的・時間的・経済的にも負担が少ないと考えています。
※胃カメラと大腸カメラの同日検査は自費となります。
午後でも胃カメラ検査を実施
お仕事や家事などで忙しい方でも胃カメラ検査を受けて頂けるよう、午後診療中でも胃カメラ検査を実施しています。午前中にゆっくりと時間を取ることができない方、仕事帰りで検査を受けたい方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
こんな症状がある方は受診しましょう
- みぞおちのあたりの痛みのある方(特に空腹時や食後の痛み)
- 胸焼け、もたれ感のある方
- 胸のつかえた感じ
- 苦いものや酸っぱいものが上がってくる
- 背中の痛み
- 食欲不振、体重減少のある方
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍の既往がある方
- 黒い便が出る
- 胃を傷める薬を常用している方
- 喫煙習慣がある方
- 胃がんや食道がんにかかった血縁者がいる
- 40才以上で一度も内視鏡検査(胃カメラ検査)をしたことがない方
●知っておくべき食道がんのリスク
●胃がんは感染症が原因!?
胃カメラ検査で分かる病気
食道
・逆流性食道炎・食道裂孔ヘルニア
・食道アカラシア
・食道カンジダ症
・好酸球性食道炎
・食道がん
胃、十二指腸
・急性胃炎・慢性胃炎
・ピロリ菌感染症
・胃アニサキス症
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・胃がん
・十二指腸がん
・胃底腺ポリープ
胸焼け、心窩部痛(胃痛)、便通異常(便秘や下痢など)胃もたれ、吐き気などの消化器症状がみられていても、薬局でも売っている市販薬ですまされている方も多いかと思いますが、消化器症状が慢性的に続く場合はお早めにご相談ください。胃がんや食道がんなどの消化器がんは、病状が進行するまで自覚症状を感じにくく、病状が進行していてもあまり症状を感じない場合もあります。お腹が痛い、胸焼けがするといった消化器症状がみられる場合は決して軽視せず、消化器内科を標榜しているクリニックへご相談ください。
検査の流れ(鼻からの内視鏡検査(経鼻胃カメラ))
1検査前日(ご自宅)
- 前日の夕食は、軽めのものを夜9時までにお済ませください。
- 水分の摂取は夜7時以降でも問題ありません。
- 薬の服用は控えてください。(服用する必要がある薬がある場合は、事前にご相談ください)
2検査当日
- 朝食は抜いてください。水、お茶、ポカリスエット等の水分は問題ありません。
- ご予約時間にご来院ください。
3検査前
- 受付を済ませた後、ご案内するまで待合室でお待ちください。
- 鼻に止血剤入りの液体と粘膜麻酔剤をスプレーで噴霧します。
- ゼリー状の麻酔剤をつけたネラトンチューブという細い管を鼻の中に挿入し、局所麻酔を追加します。
4検査中
- ご希望に応じて鎮静剤を使用します。胃カメラ検査時の苦痛や不快感がやわらぎます。
- 鼻からの胃カメラ検査では会話もできますので、ご不明な点はお話ください。
- 10分~15分程度で終了します。
5検査後
- 当院にて少しお休み頂きます。鎮静剤を使用した場合は1~2時間休んで頂きます。
- 胃カメラ検査の結果をお話します。その後、ご帰宅ください。鎮静剤を使用した場合は運転は厳禁です。
- 検査後2時間程度は食事を控えて頂くようにお願いしています。
検査の流れ(口からの内視鏡検査(経口胃カメラ))
1検査前日(ご自宅)
- 前日の夕食は、軽めのものを夜9時までにお済ませください。
- 水分の摂取は夜7時以降でも問題ありません。
- 薬の服用は控えてください。(服用する必要がある薬がある場合は、事前にご相談ください)
2検査当日
- 朝食は抜いてください。水、お茶、ポカリスエット等の水分は問題ありません。
- ご予約時間にご来院ください。
3検査前
- 受付を済ませた後、ご案内するまで待合室でお待ちください。
- 胃の中の泡をとる水薬を飲んでいただきます。
- ゼリーの麻酔・噴霧の麻酔薬で咽頭を麻酔します。
4検査中
- ご希望に応じて鎮静剤を使用します。鎮静剤を使用することで胃カメラ検査時の苦痛や不快感がやわらぎます。
- 10分~15分程度で終了します。
5検査後
- 当院にて少しお休み頂きます。鎮静剤を使用した場合は1~2時間休んで頂きます。
- 目が覚めましたら胃カメラ検査の結果をお話します。その後、ご帰宅ください。鎮静剤を使用した場合は運転は厳禁です。
- 検査後2時間程度は食事を控えて頂くようにお願いしています。
料金
下記の表は検査を行った場合の大腸カメラ検査費用の目安です。
別途、診察代や血液検査代等が追加されます。
1割負担 | 3割負担 | |
---|---|---|
胃カメラ(検査のみ) | 約1,500円 | 約5,000円 |
胃カメラ(病理組織検査ありの場合) | 約2,800円 | 約8,000円 |
大腸カメラ(検査のみ) | 約2,000円 | 約7,000円 |
大腸ポリープ切除(1臓器) | 約9,000円 | 約29,000円 |
大腸ポリープ切除(2臓器) | 約10,000円 | 約31,000円 |
大腸ポリープ切除(3臓器) | 約11,000円 | 約34,000円 |
胸部レントゲン | 約210円 | 約630円 |
腹部エコー | 約530円 | 約1,600円 |
CT検査 | 約1,500円 | 約4,500円 |
ピロリ菌検査(呼気試験) | 約500円 | 約1,500円 |
ピロリ菌検査(血液抗体検査) | 約260円 | 約780円 |
※料金は税込み表記です。
※内視鏡検査は使用する薬剤の種類によって費用が前後します。
※大腸カメラは検査部位により費用が異なります。
※表の料金に鎮静剤代が追加されます。
※各種クレジットカード、ペイペイに対応しています。
Q&A
胃カメラはどのくらい時間がかかりますか?
通常は、前処置に30分程度、検査に10分~15分程度かかるとお考えください。
日帰りで検査できますか?
可能です。胃カメラ検査後は当日にご帰宅頂けます。
検査の後、車の運転は出来ますか?
鎮静剤を使用しなかった場合は、車の運転は可能です。
鎮静剤を使用した場合は、非常に危険ですので車をはじめ乗り物の運転はお控えください。
胃カメラの後はどれくらいで食事ができますか?
胃カメラ検査終了から1時間~2時間後くらいから、水分を飲んだり、状態が良ければ食事を召し上がって頂くことができるようになります。
内視鏡検査で病気が感染しませんか?
感染することはありません。
当院は、検査ごとに十分な洗浄・消毒を行ない、次の胃カメラ検査に使用しています。
経鼻内視鏡(鼻から挿入する内視鏡)があると聞きましたが?
経鼻内視鏡スコープを備えております。個人差はありますが、経鼻の方が楽に受診できるという患者様が多い傾向にあります。
仕事場の健康診断の胃バリウム検査で異常を指摘されたのですが、胃カメラ検査は必要ですか?
胃カメラの検査が必要です。ポリープ、胃潰瘍、胃がんなどができていないかどうかを調べる必要があります。
胃カメラ検査の費用はどのくらいかかりますか?健康保険は使えますか?
胃の痛みや腹痛、便潜血反応陽性などの症状のある方は健康保険が適用となります。
胃カメラ検査はどのくらいの頻度(何年に1回)で受診するものですか?
これは胃がんになる危険性が高いかどうかで異なります。胃がんの早期発見を目的として2年~3年に一回の間隔で受診していただくと宜しいかと思います。特に早期胃がんの治療を受けた方、ピロリ菌の感染や胃炎を経験している方は定期的な受診をおすすめします。
鎮静剤を使用することで本当に痛みがなくなりますか?
眠った状態で胃カメラ検査を受けることができます。
麻酔を注射で注入する際に、血管痛が出る場合があります。
鎮静剤の使用に危険はありますか?
重篤な心臓疾患や卵アレルギーがある方には使用を控えております。合わない方には別の薬があります。
詳しくはお問い合わせください。
鎮静剤を使った場合、どれくらい効果が残りますか?
早ければ10分程度、長いと1時間程度で元に戻りお帰りいただけます。
当日の乗り物の運転は控えてください。翌日以降に鎮静剤の影響が残ることはありません。
途中に目が覚めてしまうことはありますか?
まれに検査中に目が覚めてしまう方がいらっしゃいます。そういった場合は、追加で鎮静剤を使用します。
患者様が眠っているうちに胃カメラ検査が終わるように配慮しています。
監修:うちだ内視鏡・内科クリニック 院長 内田耕栄