下記の項目に該当する方はお気軽にご相談ください
- 下剤を飲まないで大腸カメラ検査を受けたい
- 下剤の味が苦手で大腸カメラ検査を受けていない
- 下剤の味が苦手で大腸カメラ検査受診を敬遠している
- 過去に大腸カメラ検査を受けようとしたが下剤全量を飲むことが出来なかった
- 過去に下剤を飲んでいる際中に体調が悪くなった(吐いてしまった)
当院では大腸カメラ検査受診のハードルを下げるために、下剤を飲まない大腸カメラ検査も行っております。もしご希望の方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談くださいませ。
下剤を飲まない大腸カメラ検査も実施
内視鏡システムやスコープの研究開発の進展や、鎮静剤の使用が普及したりと、ひと昔前と比べても、現在は快適に検査を受けて頂ける環境は整っております。ただ、大腸カメラ検査の当日に飲んで頂く下剤に関しては、昔と変わらず約2リットル近い量の下剤を飲まなくてはなりません。(下剤の服用が大腸カメラ検査受診のハードルの一つともなっております)
大腸カメラ検査では、検査の質を高めるために下剤で腸管内を綺麗にしてから検査を受けて頂きます。要は約2リットルの下剤を飲むことが、大腸カメラ検査受診の必須条件となります。
当院では下剤の味が苦手で大腸カメラ検査に抵抗感を抱かれている方や、下剤を2リットルの飲めない方を対象に『鼻チューブ法』も行って、大腸カメラ検査を受診しやすい環境を整えております。
鼻チューブ法とは
鼻から細い経管チューブを介して胃に下剤を流し込む新しい下剤の服用方法を鼻チューブ法と言います。経管チューブを介して下剤を注入していくため、下剤特有の苦い味を感じることなく、約2リットルの下剤を2時間で飲む苦痛もなく、大腸カメラ検査を受けて頂けます。
先ずは鼻に麻酔をかけてから、経管チューブをゆっくりと挿入していきます。経管チューブは細いのを活用しておりますので、苦痛に感じにくい特徴があります。約2リットルの下剤を飲むことに対して抵抗感をお持ちの方、過去に下剤服用中で体調が悪くなって大腸カメラ検査受診を断念された方は、この鼻チューブ法をお試し頂ければと思います。
大腸がん予防は大腸カメラ検査
日本人の死因第1位は悪性腫瘍(癌)で、日本人の3人に1人が癌で亡くなる時代となっています。大腸がんは男女ともに死亡率が増加傾向にありますが、大腸がんは決して怖い病気ではありません。早期発見・早期治療を行うことができると、大腸がんによる死亡率は減少させることができます。その大腸がんの早期発見・早期治療において唯一の予防策となるのが『大腸カメラ検査』です。
大腸カメラ検査はカメラがついたスコープを肛門から挿入して、腸管内の粘膜や病変部位を直接観察していくことができる検査です。直接腸管内を観察していくため、小さな病変部位も見落とすことなく観察が可能となります。
最近では『約2リットルの下剤を2時間程で飲みきれないか…』『下剤の味が苦手で…』『下剤服用が大変だから大腸カメラ検査を受けたくない…』といった理由で、大腸カメラ検査を敬遠される方が多い印象を持っています。
しかし、『お腹が痛い』『血便がでた』といったお腹の異常がみられた際には、もう既に進行した大腸がんへ成長しているといったケースも多々あり、総合病院での緊急手術が必要となる場合もございます。
繰り返しとはなりますが、『大腸がんは予防が出来る時代』となりました。この福岡県から大腸がんで亡くなる方、大腸がんで苦しい思いをされる方を一人でも減らしていけるように当院はこの地で開院することを決意致しました。大腸カメラ検査受診に対するハードルを少しでも下げられるように、そして大腸がんによる死亡者数を減らしていけるように、当院は鼻チューブ法を行っております。お気軽にご相談して頂ければと思います。
鼻チューブ法のメリット・デメリット
メリット
鼻チューブ法では経管チューブを介して下剤を注入していくため、下剤特有のあの苦い味を感じることなく大腸カメラ検査を受けることができます。また、以前は内視鏡的洗浄液注入法という、胃カメラ検査を朝一で受けて頂き、その際に下剤を直接流し込む方法が主流ではありましたが、鼻チューブ法ではわざわざ胃カメラ検査を受ける必要が無いので費用面も安く抑えられます。
デメリット
鼻の粘膜をキシロカイン(局所麻酔薬)で麻酔してから経管チューブを通していきますので、キシロカインに対してアレルギーをお持ちの方は鼻チューブ法を行うことはできません。また、鼻チューブ法を受けて頂く際は材料費として、大腸カメラの検査費用とは別で3,300円(税込)を頂くことになります。
鼻チューブ法の流れ
1キシロカインゼリーで鼻粘膜を麻酔していきます
2麻酔の効果が効いてきたら細い経管チューブを挿入します
3挿入時はゆっくりと経管チューブを挿入していきます
4チューブが胃に届いたのを確認するためにレントゲンを撮影します
5胃にチューブが届いたのを確認してから下剤を注入します
6下図の④のように排便が綺麗になったら下剤服用は終了で、大腸カメラ検査の準備となります
監修:うちだ内視鏡・内科クリニック 院長 内田耕栄